フランスで行われたサッカーワールドカップのときはじめてクロアチアという国を知って以来、ずっと行きたかったクロアチアの街「ドブロブニク」。ジブリ映画「紅の豚」のモデルのなった街としても有名で、最近は人気リゾート都市になりつつあります。そんな憧れの場所、ドブロブニクにクルーズ船の寄港地として行ってきました。
港に船が入っていき、クルーズ船が出しているバスで旧市街地へ。
バスを降りると、そこにはピレ門。16世紀に作られたものが再現されているそう。
まずは、ケーブルカーでスルジ山へ行く予定。
ケーブルカー乗り場に旧市街地から行くと上り階段が大変なんだと聞き、ピレ門から中には入らず、外壁沿いをてくてくと歩いていきます。
この道も結構上りがきついので、乗り場に行くだけでヘトヘト。
やっとの思いで、着いたのに、
「今日は風が強いから運行していません。」と言われて・・・
えーーーー
楽しみにしていただけに、かなりショック。
気を取り直して、プランB「城壁の遊歩道散策」
入口はピレ門、聖ルカ要塞、聖イヴァン要塞にあり、私たちはケーブルカー乗り場からレヴェリン要塞の方に歩き、ピレ門の反対側に位置する聖ルカ要塞から、高さ25mくらいの城壁へ上っていきます。
入場料は50クーナ(約860円)。この入場料は、クレジットカードで支払えますが、ユーロでは払えないそう。
クロアチアの通貨クーナを持っていないので、クレジットカードで払って入場。
風は強いし、激しいアップダウン。
それでも、街並と海を見るには欠かせない場所。
やっとの思いで、一番の絶景ポイント「ミンチェタ要塞」に到着。
10年以上待ち望んでやっと見れたオレンジの瓦と紺碧のアドリア海のコントラスト!!!
歴史に翻弄されてきた街がこんなにも美しくあれるのかと・・・感動とともに、負の歴史に悲しくもなります。
ドブロブニクは、中世、海洋貿易のよって、ベネチアやジェノバ、アマルフィと並ぶほど栄えていた都市だったのに、度重なる戦争に巻き込まれ、破壊と修復を繰り返しました。
1998年フランスW杯のとき、ドブロブニクのホテルにまだ砲弾の跡が残っている映像を見て、衝撃を受けたのでした。
それから、15年余り。きれいに復元された街。城壁を歩いて、いろいろな角度から旧市街地を見て回ります。
城壁は全長は約2kmで、一方通行。体力に自身がない人は、聖ルカ要塞から入場し、ミンチェタ要塞から街をみて、ピレ門までで下るのがおすすめです。
私たちは一周して、足は痛いし、おなかはペコペコ。
疲れたから休憩したい、とレストランを探しているとき、ふと惹かれて建物の中に入ったら、戦争の犠牲者の慰霊の場所。
重々しい空気が流れ、戦死者の写真が並べられていました。
どうして戦争になったかは何度聞いても、ピンと来ないですが、多くの命や環境が犠牲になる戦争は二度と繰り返さないようにしなければ、いけないと・・・改めて感じたのでした。
レストラン編に続く。